2014年9月16日火曜日

10月のワークルームスケジュール




10月は二つのイベントにワークルームで出店させて頂くことになりました。


一つ目は、10/5(日)開催の「一箱古本市 in 沼垂テラス2014」で、二つ目は、10/25(土)、26(日)開催の「テラ市」です。



以下は一箱古本市のニイガタブックライトのホームページより。



「一箱古本市 in 沼垂テラス」
【日時】2014年10月5日(日)10時〜15時


【会場】新潟市中央区沼垂東の旧沼垂市場前通り

新潟市中央区・沼垂市場前の通りを約100m余り通行止めにして開催します。
約50箱の個性的な古本屋さん、沼垂テラスのお店やさんが並びます。
一箱古本市に出店されるのは一般の方が一番多いですが、本職の本屋さん、古本屋さんや出版業界の方などもいらっしゃって、さまざまです。店主さんとの会話も楽しみながら、ゆっくりとお客様に本をえらんでいただくイベントです。




 

以上転載です。
詳細はhttp://niigatabooklight.comをご覧ください。

わたしもカトレア草舎としてこれまで三回参加させていただいた、大好きな一箱古本市。今回はsketch-noteとして野外ワークルームを開催させていただきます。
内容は、ガリ版(謄写版)と切り絵を使ったシルクスクリーンの版画体験ができる野外ワークルーム。
一回600円程度で、その場で紙などいろいろ選んで体験できるようにします。予約はもちろん必要ありませんので、ふらっとお立ち寄りください。



沼垂市場通りはこれからさらに新しいカフェや飲食店、雑貨屋さんなどいろいろオープンする予定が決まっていて、いまのシャッターのしまった古い店舗の眺めも貴重なものに思えます。









 

そして10/25(土)、26(日)開催の「テラ市」では新潟県新発田市の円福寺というお寺で開催される、こちらも毎年開催の大きなイベントです。
たくさんのお店や作家が出店します。のどかなお寺の秋の景色のなかでおいしいもの、すてきなものがいろいろ楽しめるのが大きな魅力です。



テラ市でのワークルームでは、『手刷りによる版画便箋』を開催予定です。自分だけの手刷り便箋をつくって、だれかにお手紙を書いてみませんか。
詳細はまた追ってお知らせします。


 



第6回テラ市

2014年10月25日(土)、26日(日)

10:00-16:00
会場:円福寺
新潟県新発田市下中ノ目721
0254-22-6991
http://teraichi.exblog.jp



 

9月のワークルームの様子

9月は『版画ワークルーム:ブロッキング法によるシルクスクリーン製版』を開催させていただきました。場所は前回のイベントに引き続き、古道具ハチミツさんの二階をお借りしました。




ブロッキング法ってなんだかわかりにくいですが、工程自体はすごくシンプルなものです。ご参加いただいた方のお写真をお借りして、どんなものだったかご報告させていただきます。(ご協力ありがとうございます!)





下絵をシルクスクリーンの版の上に直接描画剤(ペンタイプや筆)で描いて…





黄色い乳剤を塗って乾かして…



有機溶剤を筆につけて塗ると…



黄色い乳剤の部分はふさがっていますが、茶色い描画材で描いた部分が抜けます。ここからインクが通る仕組みです。




インクをのせて…




印刷完了です。






今回もみんなで布や紙に印刷しました。





この方法で製版するメリットは、ペンで描いてそのまま版になるという簡単な工程や、とても丈夫な版がつくれるということ。
感光材でつくるシルクスクリーンの版は、水洗いするとき壊れないよう注意しなくてはいけませんが、こちらの版は丈夫なので、水性のインクで印刷して、水で何度も洗っても痛みにくく、長く繰り返し使えます。


今回、写真をみて気がつかれた方もいらっしゃるかもしれませんが、新潟市の手仕事の店tetoteさんもご参加くださって、お店でつかうためのものを作られていました。いろんな素材に印刷できて、繰り返し使えるシルクスクリーンは、業務用にもおすすめです◎



今回は作業工程上、すこし有機溶剤を使うという注意書きをさせていただいていたので不安な方もいらっしゃったかもしれません。(有機溶剤といえばわかりやすくいうと、マニキュアの除光液にも含まれるもので、揮発性のあの臭いのするものです。あの臭いが苦手な方もいらっしゃると思うので告知時に注意書きを書かせていただきました。)


有機溶剤って意外と日常生活のいろいろな場面でつかわれていたりします。
ちなみにお酒に含まれるエタノールも有機溶剤の一種です。
毒性はさまざまなので一概にいえませんが、油性の塗料系は基本的に含まれていると思いますし、印刷業ではいまだになくてはならないものです。


口にいれたり、日常的に大量に使ったりしなければ、市販されているものは極端に体に悪くはないとおもうのですが、お酒に弱い体質の人がいるように、油性のマジックの臭いをかぐのも苦手、という方がいらっしゃるかもしれません。



シルクスクリーン印刷というと、油性のインクを使うのが主流ですが、うちの版画ワークルームでは、有機溶剤をふくまない、水性のインクをつかっています。
水性インクは油性と違って臭いもないし、水で洗い流せるので、水彩絵の具のように、とても処理も簡単です。


ブロッキング法も、有機溶剤をつかわずに製版することもできるので、今度はそういったやり方もご紹介できればとおもいます。