2015年11月25日水曜日

誠光社さんがオープンしました。




本日11月25日に、京都の新しい本屋さん、誠光社さんがオープンしました。
場所は、河原町丸太町の一本入った通りです。

誠光社ってどんな本屋さん?という方はぜひホームページをご覧ください。
街から本屋さんが消えていく中、あたらしい試みをする、すこし変わった本屋さんなんです。

店主の堀部篤史さんは、恵文社一乗寺店で店長をされていたといえば、ご存知の方も多いはず。


先日、21日からの恵文社さんでのフェアにあわせて京都に帰省の際、恵文社のスタッフNさんと一緒に、工事中の店舗をお邪魔させていただいてきました。(ほんとうに忙しいときに邪魔してきました。笑)




この日、ちょうどコンクリートを流すときで、中ははいれませんでしたが、ここにたくさんの本棚と本が入るのだとおもうとわくわくしました。




 町家らしい、奥行きのある店舗。完成がどんなふうになったのか、見に行きたかったです。




堀部さんと一緒につくらせていただいた、オリジナルポストカード。

PHILOSOPHY CARD by sketch and note
栃尾の植物染めの手漉き和紙×活版印刷
 

画像はカーソン・マッカラーズの「心は孤独な狩人」のテキストの引用です。

既にオンラインショップでもセットで販売していただいていますが、店頭では 一枚ずつ販売されますので、ぜひごらんください。



 福島潟の葦をつかったヨシ和紙×活版印刷のものも納品しました。
こちらもよろしくおねがします。



なんだか自分の商品の宣伝になってしまいましたが、誠光社さん、開店おめでとうございます◎



2015年11月23日月曜日

恵文社のフランス紅茶フェア はじまりました。


11月21日から京都の書店、恵文社一乗寺店さんで、「tea & books 恵文社のフランス紅茶フェア」がはじまりました。

「本と紅茶」をテーマに、雑貨や本が並んでいます。

わたしはこちらの恵文社オリジナルのフランス紅茶のパッケージを作らせていただいています。

 甘いスパイスの香り
「子猫のひげ」写真・左

ルイボスティーのブレンド
「日なたの散歩道」写真・右

 静かな冬の時間のためのお茶
「クリスマスの前日に」写真・左

花と果実の紅茶
「森の月明かり」写真・右




フレーバーティは、まるでティーブレンダーが作る一つの物語のようなもの。その香りに挿絵をつけるような感覚で、パッケージを作りました。

フランス生まれのさまざまな香りのフレーバーティーを、絵本を選ぶような感覚で、本といっしょに楽しんで頂ければと思います。 


 恵文社の書籍スタッフNさんが、紅茶のブレンドとあわせてセレクトしてくださった本も並んでいます。

紅茶と本のプレゼントなんていかがでしょうか?
どのブレンドにどの紅茶がセレクトされているか、楽しみでした。

紅茶「クリスマスの前日に」にセレクトしていただたいたカポーティの「クリスマスの思い出」は、わたしも好きな本だったので、選んでもらっていて嬉しかったです。


今回、急遽子連れでの弾丸帰省だったため、恵文社さんでもばたばたとゆっくり写真とれておらず、こんな画像ですみません。
紅葉シーズンの混雑する店内で撮影させていただくのは大変でした。



紅茶のパッケージの絵を、活版印刷でカードにしたものも販売しています。
本と紅茶の贈り物に、いかがでしょうか。


使用しているのは、植物染めの手漉き和紙です。
新潟の栃尾と呼ばれる山間の工房で作られている手漉き和紙。

職人さんが栽培しているものを含む、新潟の楮をつかってつくられています。
この紙の色は、紙を漉く前の材料である楮を、栃尾で採取したクロモジとオニグルミで染めています。


工程については、ホームページに画像つきでまとめてあります。
こちらをご覧ください。


封筒は、オニグルミ×灰媒染と、


オニグルミ×鉄媒染

の二種類です。



植物染めのカードと封筒セット
¥500+tax
 
 
 
 
 
紅茶は恵文社さんのオンラインショップでも販売される予定です。
店内フェアは12月25日まで。ぜひどうぞ、ご覧ください。
 
 
 
 
 tea & books
 恵文社のフランス紅茶フェア
 
期間:2015年11月21日~12月25日
会場:恵文社一乗寺店 生活館
住所:京都市左京区一乗寺払殿町10
http://www.keibunsha-store.com/

2015年11月18日水曜日

こども創造センターで活版印刷ワークショップ

12月12日に新潟市のこども創造センターにて、活版印刷とシルクスクリーンをつかったクリスマスカード作りのワークショップ講座を開催します。


デジタル世代のこどもに、昔の印刷機と触れてもらう、というのが今回のワークショップのテーマです。

電気を使わずにどんな印刷物が作れるでしょうか?
シンプルな内容で、シルクスクリーン印刷と活版印刷の両方を体験していただきます。


この講座は、新潟絵屋と新潟市こども創造センターとが連帯し、アーティストと共同で企画・運営されているもので、今回、わたしが講師として参加させて頂くことになりました。


こども創造センターの一階にある工作室「ものづくりひろば」で開催します。

 いろんな画材が自由につかえるので、わたしもこないだ子どもと行ってきました。



ワークショップの内容は、

まず絵の部分を切り絵で作ります。


これは二つに折った紙をちょきちょきハサミで切ったもの。
サンプルではクリスマスツリーになっていますが、好きなものを作ってもらってOKです。

紙を二つに追って、ハサミか手でちぎって絵の部分をつくる、というのが今回のポイントです。

小学生くらいになってくると、絵を上手に描かなくちゃ、とかそういう意識がでてくる頃かもしれません。

二つに折った紙を切って形をつくる、というのは、自分の意図どおりにはいかないので、自由に、のびのび作ってもらえたらとおもいます。

さらにそれをインクで刷るので、とても未知の形になるはず…!

これが版画の醍醐味です!

絵が苦手、とか、下手だからいいものがつくれない、と思っている人にこそ、試してもらいたい内容です。


切り絵をシルクスクリーンに貼って印刷します。



そのあと活版印刷機で、「メリークリスマス」という文字を活字を使って印刷します。この文字部分はみんな一緒です。

印刷自体は、ハンドルを引っ張るだけなのでお子さんでも簡単にできます。
 


できあがり。

クリスマスツリー、飾りもなくてさみしかったので、息子にクレヨンでぐりぐり、デコレーションしてもらいました。

こないだ二歳になったばかりの息子、まだ今回のワークショップの内容は難しいけど、これならできる!
 

最初、気を使って?裏側に描こうとしたので、こっちに描いていいよーと言いました。

ぐりぐり適当に描いているのかとおもいきや、息子なりに完成があるらしく、はい、次!って区切りを自分でつくるのが見ていて面白かったです。




張り切っていっぱいやってくれました。笑
もっといっぱいあるんですけど一部。

一枚一枚違うので、どれをだれにあげようか悩みますが、家族に贈ろうとおもっています。


いい記念になるとおもうので、ぜひご参加ください◎





「昔の印刷機でクリスマスカード作り」

日時:2015年12月12日(土)10:00~12:00
対象:小学生以上(2年生以下保護者同伴)
定員:15名
参加費:1000円

住所:新潟市中央区清五郎375番地2 

申し込みと問い合わせ:新潟市こども創造センター 
TEL 025-281-3715


主催: 新潟市こども創造センター
協力:新潟絵屋

tea& books 活版印刷のカード


11月21日から京都の書店、恵文社一乗寺店さんではじまる「tea & books」のフェアで販売する二つ折のカードができました。

紅茶については前回のブログでお知らせしましたが、紅茶のパッケージで描いた絵を、活版印刷でメッセージカードに仕立てました。


使用しているのは、植物染めの手漉き和紙です。

紅茶/森の月明かり は、バースデーカードに。
和紙:クロモジ×灰媒染


封筒は、オニグルミ×鉄媒染


 封筒の表情は一つ一つ違います。
 撮影用に封筒のはしをマスキングテープでとめています。

 
紅茶/クリスマスの前日に は、クリスマスカードに。
銀のインクで刷っています。
和紙:オニグルミ×鉄媒染


 封筒は暖色系の オニグルミ×灰媒染。


紅茶/日なたの散歩道は「thank you」
和紙:クロモジ×鉄媒染


封筒は オニグルミ×灰媒染


紅茶/子猫のひげ 「for you」
和紙:オニグルミ×灰媒染


 封筒は オニグルミ×鉄媒染。



 カードと封筒セット
¥500+tax


 11月21日から販売します。


植物染めの和紙は、新潟県長岡市の山間の工房で作られています。
紙漉の職人さんが栽培しているものをふくめ、新潟産の楮をつかって昔ながらの方法で作られています。

植物染めの和紙は、紙の原料になる楮を植物で染めています。

工程については、ホームページに画像つきでまとめてあります。
こちらをご覧ください。


植物染めとは、文字通り、植物を煮だして染料をつくります。

この秋は、クロモジ、オニグルミ、タニウツギを、灰媒染と鉄媒染で染めてもらいました。
同じ植物でも鉄と灰だと全然違う色になるんです。

染料になる植物も、みんな職人さんが地元の山で採取してきます。


 先週、封筒用の和紙が漉き上がって届きました。

いまもうすこし追加分をお願いしてあるのですが、まもなく雪におおわれてしまうため、植物染めの材料あつめは今回のが最後になるそうです。


その季節によって、染め方によって、毎回違った色になる植物染め。
今回送られてきた和紙の色は、今回のもの限りです。



手漉き和紙は、紙というより、植物でできた布のようだな、と思うときがあります。

表面は絹のように光沢があって、すべすべと気持ちいいし、裏側はすこしざらりとした手触り。

ぜひ実物を見てただきたいです。



和紙のこと、和紙をつくってくださってるサトウ工房さんについては、またあらためてじっくりご紹介させていただきたいと思っています。




2015年11月13日金曜日

「tea & books」恵文社のフランス紅茶フェア

以前、カトレア草舎としてパッケージさせていただいていたフランス紅茶ですが、産休後、仕入れの都合で卸しが難しくなり販売終了させていただいていました。

その後もありがたいことにお問い合わせをいただくことが多く、「tea & books」をテーマに、数量限定で、京都の本屋さん、恵文社一乗寺店のオリジナルのフランス紅茶として、11月21日から販売させていただくことになりました。

「tea & books」とは名前のとおり、「本と紅茶」というテーマでの提案です。


輸入元のENCHAN-THÉ JAPONさんのご協力のもと、わたしはパッケージデザインをさせていただきました。





この秋販売するのは4種類。


 甘いスパイスの香り
「子猫のひげ」写真・左

ルイボスティーのブレンド
「日なたの散歩道」写真・右



静かな冬の時間のためのお茶
「クリスマスの前日に」写真・左

花と果実の紅茶
「森の月明かり」写真・右

 各15g入り ¥620+tax



フレーバーティは、まるでティーブレンダーが作る一つの物語のようなもの。その香りに挿絵をつけるような感覚で、パッケージを作りました。

フランス生まれのさまざまな香りのフレーバーティーを、絵本を選ぶような感覚で、本といっしょに楽しんで頂ければと思います。


紅茶の販売にともなって、11月21日から12月25日まで、恵文社生活館の店内にて 「tea & books」フェアも開催されます。紅茶にまつわる本や雑貨、また今回販売する紅茶のブレンドイメージにあう本のセレクトもしていただきます。



期間:2015年11月21日~12月25日
会場:恵文社一乗寺店 生活館
住所:京都市左京区一乗寺払殿町10
http://www.keibunsha-store.com/




 この秋販売のブレンドについてご紹介したいのですが、長くなりそうなので、今回は先にこちら「子猫のひげ」のブレンドについて。

スパイスが効いているけど、ふんわり甘い香りで、お菓子とも相性抜群のブレンドです。

カネル、カルダモン、ジャンジャンブルに、チョコレートと、隠し味のヨーグルト。
紅茶のフレーバーにヨーグルト?と驚かれる方も多いはず。飲んでみると、スパイスの香りの後から、絶妙な甘い香りでさわやかな後味を感じさせます。ぜひお試し下さい。


ブレンドの名前の由来ですが、ふんわり甘いかおりと、ちょっとスパイスの効いたこのブレンドを飲んで、なぜか子猫のイメージが浮かびました。

お昼寝している子猫のひげの、ふんわりやわらかな感じ。
子猫って、なんかお菓子のような甘ーいイメージがあるのです。

だけど甘いだけじゃない、ぴりりとしたスパイスも。


こちらはもともと、ティーブレンダーがベルギーの銘菓、スペキュロスをイメージして作ったオリジナルのブレンドなんです。


スペキュロスは、シナモンなどのスパイスの香りがしっかりついた固めの食感のクッキー、と表現すればいいでしょうか。



ちょうど3年前の今ぐらいの時期にベルギーへ行ったのですが、お菓子屋さんではクリスマスの装飾とともに、サン・ニコラ(サンタクロースのモデルになった聖人)をかたどったチョコレートやスペキュロスがどっさり飾られていました。

上の画像は、maryというチョコレート専門店の、チョコレートのサン・ニコラ。

残念なことに、いろいろなお菓子屋さんの写真を撮ったつもりが、昔ながらの木型でつくったようなスペキュロスは一枚も撮っていませんでした。
チョコレート屋さんの装飾の華やかさばっかりにカメラを向けていたようです。苦笑

スペキュロスは、チョコレート専門店より、パン屋さんとか、焼き菓子系のお店で販売されていたように思います。
古そうなスペキュロス用の木型を店内にたくさん飾っているところも多かったです。


スペキュロスのかわりに、11月のベルギーのチョコレート店のショーウィンドーをご紹介します。





 それから…




Galeries Royales Saint-Hubert(ギャルリー・サンチュベール)という、ヨーロッパで一番古いアーケード。

1847年に造られたアールヌーヴォー建築で、ガラスの天井と、その石造りの建物はとてもうつくしかったです。

ここには老舗がたくさん軒を連ねていて、チョコレート屋さんも有名店がたくさんありました。





ここは創業1884年の本屋さん「トロピズム」。
もともとダンスホールだったそうで、壁面が鏡張りになっています。





このmaryというチョコレート屋さんは1919年の創業の、ベルギー王室御用達としては最も古いショコラティエで、たった二店舗しかないそうです。
日本未進出なのであまり知られていませんが、パッケージがものすごくかわいいです。


別のmaryの店舗。
ブリュッセルのチョコレート屋さんは老舗のような有名店でも、夜10時までやっているところが多く、夜の町歩きをしながらワッフルやチョコレートを食べたり買ったりできるのでびっくり。

そしてこの猫ちゃん!なんともいえずかわいい。。。

「子猫のひげ」 の紅茶といっしょにだれかにあげたかったなぁ。


ちなみに、わたしはそんなに猫好きではありません。笑


いま自宅の工事中で、夫の実家に居候させていただいているのですが、猫がいまして、基本的にお互い無関心をつらぬいています。

犬的思考のわたしには猫の行動がさっぱり理解できないので、基本的には猫に近寄らない、触らない、が私のモットーです。

それよりもわたしの飼い犬のみやびが、生活環境が変わってしまって、いろいろ頭を悩ませる状態になっているのですが、それはおいておいて…。


なんか、紅茶のイベントの話からだいぶそれてしまいました。
さいごに、ベルギーで一番好きだったところ。


ブリュッセルからすこし離れたところにあるブルージュという町。
ここもすごく美しいところでした。

ブリュッセルの都会的な景色にはない、童話の中のようなゆったりとした町並み。





石畳の街中をタクシーようにたくさんの馬車が走っています。
石畳を歩く馬の足音がとても印象的でした。けっこうスピードを出して走っていて、曲がり角で馬にひかれそうになりました。笑



水辺には白鳥がたくさんいました。
ここは、白鳥のいる街としても有名なんです。

新潟もたくさん白鳥がいますが、田んぼにいる白鳥とはなんかイメージ違いますね。笑

また行きたいところです。