10月10日から12日に開催された朗文堂さん主催の活版印刷のイベント、終了しました。
開催された会場となったのが、新潟市の歴史ある豪農の館「北方文化博物館」の、こちらの建物。
会場内の写真の前に、敷地内のほかの写真も。
かつて豪農とよばれた新潟一の大地主さんの広い敷地は、現在博物館として保存されているのですが、まるで時代がとまったような景色が広がっています。
搬入、搬出のとき、お借りした二輪車で活版印刷機を運んだのですが、そこはかとなく哀愁漂ってます。
ムシロにつつまれて活版印刷機が到着。
なんか昔の行商みたいです。
活版印刷機は、会期中、来場者の方が体験して印刷されていました。
わたしの印刷機も会場にお邪魔していました。赤いインクでお仕事中。
活版印刷機のハンドルをひくと印刷できます。お子さんも体験中。
藁葺きの会場には、むかし生活につかわれていた道具が並んでいました。
明治ごろの農村の建物では、古めかしい活版印刷機が、ものすごくモダンな機械に見えました。笑
実際、その頃に日本の印刷を近代化させた印刷機だったので、なんかいろいろしみじみ感じ入ってしまいました。
左のところに家畜が暮らしていたそうです。
会場では、活版印刷にまつわるあれこれのパネル展示のほか、活版印刷機材も展示されていました。こちらは活字。
こちらは、朗文堂さんの会報誌の表紙でつかわれた版。
金属の活字のほかに、文字の空白の部分は、込めものと呼ばれる金属でぎっしりすきまを埋められています。
こちらもそうです。これを活版印刷機に取付けて、印刷します。
会場には、活版印刷でつくられた印刷物もいろいろ展示されていました。これは活版刷りされた手製本。装丁もこだわって作られていていました。
サトウさんの手漉き和紙×活版刷りのもの。
この秋の新作です。
商品の詳細は、別の記事にてご紹介しています。
一番手前のは、福島潟のヨシ和紙をつかったポストカード。
これはしおたまこさんのカード。以前作られたカレンダーも展示されていました。
会場にはもっとたくさんの作品があったのですが、ほとんど撮影し忘れていました。
じつは会期中に、自宅の引っ越しが重なって、在廊日が一日だけだったのですが、その日も子供が手足口病になって数時間しか会場にいれず、本当にあっという間だった三日間でした。(そしてそのあとわたしも感染してえらいめにあいました)
活版印刷をしている人同士、出会えることはなかなかない新潟で、とても貴重な場だったのに、ゆっくり話もできなかったのが本当に残念でしたが、新潟の活版印刷をしている方々とも知り合えたり、嬉しいイベントでした。
朗文堂のみなさま、そして遠方からお越しになった出展者のみなさまお疲れさまでした。
そしてなにより、ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。