遅くなりましたが、4月から5月は展示の打ち合わせとスケッチを兼ねて、福島潟へ何度か行きましたので、そのときの景色などを。
4月26日。
すっかり菜の花は見頃を迎えていました。
一面の黄色。
黄色い菜の花畑には、ところどころ、白いハマダイコンの花が混ざっていました。
5月5日に行ったときの写真では、このハマダイコンが一面咲いて真っ白になっています。ぜひ見比べて下さい。
この日はレンジャーさんによるツアーがあったので参加しました。レンジャーさんと一緒に歩きながら福島潟の鳥や植物のお話をしてくださいました。
こちらはこどもの日の菖蒲湯に使うショウブ。 真ん中のが花なのだそうです。土手ベリにたくさん生えていました。
これはヘビイチゴの花。ヘビイチゴの実って食べられるのだそうです。こどものとき、毒があるから食べられないと聞いていたのでびっくりしました。おいしくないそうですが、今度食べてみたいです。
菜の花畑のなかでピルピルピーピー、うるさい鳴き声はヒバリでした。
せわしない鳴き声と同様、飛んでる姿も羽をばたばたせわしなかったです。
スカンポ(イタドリ)をぽきっと折ってそのまま茎を食べてみました。すこし酸っぱい木いちごのような味。 そしてギシギシの葉っぱを取って10円玉をこすると…
ぴかぴかに!これはギシギシにはシュウ酸が含まれるからだそうです。
スカンポの酸っぱい味も、シュウ酸なのだそうです。
こちらはサワオグルマ。若い芽はふわふわの毛にくるまれています。
サワオグルマは咲くとき真ん中の花から咲きます。製作中の「福島潟のいきものてぬぐい」で絵にするので、じっくり観察。
サワオグルマの黄色い花がずらり。水辺にとてもきれいです。
こちらはミツガシワ。葉っぱが三枚ずつついています。白いお花がとても涼しげで美しい花です。ミツガシワも、絵にしているものだったので、じっくり観察。
こちらはカキドオシ。お花がまるでスカートをはいた女の子のようだと言われているそうです。 シソの仲間で、葉っぱがすこし、シソのような香りがしました。
誰かの巣。大雑把な作りなので、おそらくカラスかトンビだそうです。
まだこれからぐんぐん伸びる緑。
レンジャーさんのガイドツアーはこれでおしまい。もっとたくさんお話あったのですが、写真にあるものだけなので少なくなってしまいました。
この週末からゴールデンウィークにかけて、潟舟に乗れるのですが、今回は打ち合わせで時間がないので、次回、家族と来たときにしようと思いました。
潟来亭(藁葺き小屋)の中はまだいろりに火が入っていました。夏も火が入っているって聞いたことあるんですが本当でしょうか。
いろりのまわりで潟舟の船頭さんがお弁当食べてました。
そしてこの日の本題。製作中のてぬぐいや、バッグの絵の打ち合わせ。わたしが下絵で送ったものに、福島潟のレンジャーさんたちがチェックをしてくれていました。
専門家のみなさん、さすがの的確さでした。
たとえば植物だと、葉っぱの生え方は対生とか互生、輪生というところが間違っていないかということ。
福島潟にいるいきものたちですが、とくに植物は見たこともない珍しい水生植物が多くて、資料が少なくて絵にしづらかったです。
ミクリの雄性花と雌性花の位置とか、チュウサギの頭のラインはもっとこう、お坊さんのようにまるっこく、とか、ミサゴの冠羽とか、む、むずかしい…!
ゴールデンウィークの忙しい時期に、みなさん丁寧に教えてくださいました。
生物の専門家というお仕事に子供の頃から憧れていたので、こんな形でお仕事に関わらせていただけて、内心うれしくてたまりませんでした。笑
ヨシゴイの擬態。
このカワウソくん、前に見たことあるような気がします。
すごく大きいんですよ!
か、かわいい!てぬぐいがにあう!
レンジャーさんたちが手作りしているんです。みなさん、すごい器用…!
レンジャーさんたちの動物に対する愛の深さを随所で感じる打ち合わせでした。
いや、もうほんとうにがんばろう、と思って帰りました。