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2016年3月1日火曜日

福島潟 お散歩手帖 できました

福島潟 お散歩手帖 

できあがりました。

これは、NPO法人ねっとわーく福島潟さんと、ビュー福島潟のレンジャーさんの「福島潟をお散歩するのに役立つ知識」がたっぷりつまった手帖です。

わたしはイラストとデザイン編集の部分で関わらせていただきました。
何度も福島潟に足をはこび、昨年ほぼまる一年かかって完成しました。予算の都合などでとてもシンプルな冊子ですが、64ページと、内容は充実しています。



以下、手帖につかった画像や文章をすこしお借りして、手帖の内容をすこしご紹介します。




そもそも、新潟以外の方は、福島潟といってもご存知ない方が多いでしょう。

福島潟とは、新潟市北区にある、 220種以上の野鳥、450種以上の植物、そして地域の人々が集まる水の公園です。



開拓がすすむ前の、新潟の原風景である「潟」の景色と、そこに暮らす生き物を守るため、たくさんの方が関わっておられます。


空から見た福島潟。

福島潟の面積は262ha、東京ディズニーランドが5つ入る大きさです。
とても広く、季節によっても景色が一変するので、慣れない人にはどこにどんな生き物がいるのか、どう楽しめばいいのかわかりずらいことが多かったようです。

わたしもそんな一人でした。




お散歩手帖は一年を6個の季節にわけて、みどころと、いきもののことが書かれています。



各季節ごとの、おすすめのお散歩コースもあります。


福島潟全体だと広すぎるので、自然学習園とよばれるエリアのマップです。
自然学習園だけでも、やみくもに歩くとかなり広いので、季節ごとのおすすめルートをまずは歩いてみてください。


その季節にみられる動植物が掲載されています。


訪れた人が楽しめそうなトピックや、コラムもあります。

項目ごとに原稿を書いた方の語り口調が微妙に違ったりするのですが、そこもなんだか実際に話を聞かせてもらっているようでおもしろいです。笑

長年にわたって福島潟を守る活動をしてきた方のまなざしが垣間みれるところもありますので、そういうところも個人的には好きです。 

もともとわたしは挿絵を描くお手伝いということで関わらせていただいたのですが、編集会議に出席させていただいて、福島潟のまったく知らない素人の視点で意見をいう、という役割もすこしさせていただきました。

それにしてもみなさんの鳥や植物の知識の量は、とてもとても多すぎて、なにを削るか難しかったです。


 
 そして、手帖づくりにあたって、絶滅危惧種などの貴重な動植物については、生息地を詳しく掲載するのには一定の配慮なども必要とのことでした。

残念ながら、そいういった生き物を乱獲する人がいるためです。

福島潟でも過去に、貴重な植物がごっそり持ち去られることがあったのだそうです。


めずらしい生き物たちのことを知ってもらいたい反面、そういった問題もあったりして、なかなか難しいことがあるんだなぁとしみじみ感じました。

でも、会議に出席されていたレンジャーさんやねっとわーく福島潟の方々は、だからといって、厳しいルールでがんじがらめになってしまっては、本来の自然の楽しみもできなくなってしまう、ということも気にされていました。

「みだりに生き物を採集することは禁止されております。とはいえ、葉っぱ一枚ちぎったり、草一本抜いてはいけないという場所でもありません。自然に親しんでこその公園ですので、マナーの範囲でお楽しみください。」

とのこと。(お散歩手帖より抜粋)

お散歩手帖には、草遊びについてのページもあります。
ヨシやクズ、マコモの葉っぱをつかってぜひ遊んでみてください。


 
こちらの建物はビュー福島潟。
建築家の青木淳さんが設計した、360度景色を楽しめる、螺旋状の建物になっています。


カフェやショップ、工作室や展示室など、来訪者に役立つ場所です。



 
 オオヒシクイはすでに北へ帰り、白鳥たちもいなくなると、福島潟は春がきます。
雪がきえたあとの、一面の菜の花の景色は、ほんとうに美しいです。


福島潟のお散歩手帖は、配布方法はまだ決まっていませんが、また決まりましたらお知らせいたします。





2015年8月21日金曜日

福島潟フィールドワーク&版画ワークショップの様子

7月29日に新潟市北区のビュー福島潟で開催していた「福島潟のいきものスケッチ展」のワークショップのご報告です。

『夏休み自由研究 フィールドワーク&手作り版画体験ワークショップ』ということで、午前中は福島潟をレンジャーさんと一緒にあれこれ見てまわるフィールドワーク、午後は手作り版画を体験していただきました。

まずは、レンジャーさんのお話を聞きながら 、みんなで福島潟の植物やいきものをいろいろ見てまわります。

 ビュー福島潟の建物裏のちいさな水辺エリア。せまいスペースにいろいろな植物がいて、距離も近いので観察しやすいです。オニバスもありました。

ちいさくてかわいいガガブタのお花も!福島潟のいきもの手ぬぐいにも登場します。

これはコウホネの花。

福島潟の冬といえばオオヒシクイ。オオヒシクイの名前の由来であるヒシです。オオヒシクイはヒシを食べるので、オオヒシクイと呼ばれています。

ヒシの実をつかった料理は、ビュー福島潟のカフェでたまに食べることができます。
冬、オオヒシクイの貴重な食料であるヒシの根っこは、そのままかじると葉が黒くなるそうです。副館長の松木さんは、以前、生の根っこをかじって食べたという話をききました。笑 もちろん人にはおすすめできない話なのですが、どうやら植物の研究をしている人は、いろいろ、普通は食べないような変なものを食べるそうです。


 これはヒシモドキ。とてもかわいい花が咲きます。あまり見られない、めずらしい植物の一つなんです。これも福島潟のいきものてぬぐいに登場します。


ちいさな葉っぱ。私の手の3分の1くらい。これ、じつはトゲトゲ巨大なオニバスの幼葉なのだそうです。 間違っていたらすみません!

四葉のクローバーのようなのは、デンジソウ。とてもかわいいです。これもてぬぐいに登場します。

今度は木を観察中。

鳥の巣が。雑な作りの巣です。

カマキリも。

虫こぶができた葉っぱ。

桑の葉。


普段ぜったいやらないですけど、わたしも抜け殻のブローチつけてみました。

トンボがなぜかはなれない。

トンボもじっくり観察させていただきました。虫はさわると羽とかとれそうでこわい!

 またしても、なぜかバッタがはなれない。

ぱっと見て、いきなり四葉のクローバーを見つけた方も!デンジソウではありません。

版画の材料に、いろいろおすそ分けもらいました。

ビュー福島潟の工作室にもどって、みんなで休憩タイム。3階のカフェから飲み物の配達が。そして、ねっとわーく福島潟の方が、家でつくっているおおきなスイカを差し入れしてくださいました。すごく甘かったです。 お菓子もいろいろあって、幸せな時間でした。


午後は版画のワークショップ。シルクスクリーンを手作りで楽しもう、という内容でして、身近な材料でシルクスクリーンをつくりました。ストッキングと、段ボールでつくります。

ブロッキング方式で、採取してきた葉っぱをコラージュします。 実演中。


 恐竜みたいにも見えるといわれました。


ストッキングに木工ボンドで絵を描くパターンもやりました。



 福島潟のいきものの形を、みんないろいろにして作っていました。
夏のいい思い出になりました。ありがとうございました。


おまけ。
この日、福島潟でキャンプしていたドイツ人のマーティンさん。
福島潟のスタッフの山下さんは、語学が堪能なのでいろいろ話をしていました。
自転車で世界を旅していて、北海道、東京とまわってきたそうです。

福島潟にやってくる鳥たちも、南はインドのほうや北はロシア、いろんなところからやってきます。

旅をしながら生きるいきもの。
じっと根っこを張ってうごかないいきもの。

じっくり見つめると、心うごかされることがたくさんあります。





2015年8月8日土曜日

7月のオニバス、それと新潟日報の記事掲載のこと


8月2日で新潟市のビュー福島潟での展示が終了しました。

7月29日の手作りシルクスクリーンのワークショップのこともご報告しなくてはいけないのですが、わたしのカメラのデータが足りなくなって、当日の画像がまだ揃っておらず、後日アップいたします。


画像は、昨日、新潟日報に掲載していただいた記事です。
福島潟での展示のこと、そしてそれをきっかけに出来た、福島潟のいきものグッズのことを取材していただきました。



以前、新潟へ飛来する白鳥のことを絵にしたこと、そのとき福島潟の景色も描いていたのですが、たぶんそれがきっかけでわたしのところに福島潟の方が声をかけていただいたのでしょうか。

カトレア草舎時代の鳥や植物のモチーフと、あたらしくこれからやろうとしていた、シルクスクリーンや活版印刷による自家印刷のものづくり、「sketch & note」のイメージがうまくかさなって、福島潟のいきものグッズはできあがりました。


ありがたいことに、これからも福島潟のオリジナル商品として販売していただくことになり、秋冬編のいきものグッズも制作予定です。

ちなみに「sketch&note」とは、わたし自身の、絵と版画によるものづくりのアトリエとして、この秋から本格的にスタート予定です。

そのための準備もすこしずつですが、はじめています。
詳細はまた別の機会にお知らせさせていただきます。



 そして、福島潟の展示をきっかけに、あらたに参加させていただくことになったものがもう一つ。

福島潟を訪れる人に役立つ情報をのせた小冊子、「福島潟のお散歩手帳」(仮称)を、いま福島潟のレンジャーさんや、ネットワーク福島潟の方々と作っています。


写真に写っている「潟の野遊び」は、ビュー福島潟が開館したころに作られた書籍。
福島潟のこと、昔から続く潟と人の関わり方や、いきもののこと、野遊びのことなど多岐にわたり書かれています。

「福島潟のお散歩手帳」(仮称) では、コンパクトに、福島潟のマップと季節ごとの見所などを掲載する予定です。


少ない予算のため、発行部数は少ないものになりそうですが、いいものが出来上がるようにみんなで会議をしています。




ビュー福島潟の窓のヘチマの葉っぱを使って、野遊びの一つ「葛鉄砲」を教えてくださってる松木さん。


 本来は葛の葉っぱを使うんですが、ヘチマでもできました。
パーンとすごい音!

「潟のお散歩手帳」(仮称)、来年の春ごろ完成予定です。
またご報告します。




福島潟の夏といえばオニバスです。
これは7月の写真ですが、いま福島潟はたくさんのハスたちが花を咲かせています。


いつもの潟エリアとはちがう、オニバス池方面です。
車で移動中。


 コウホネがびっしり。




見渡すかぎりハスだらけのハスゾーン。
夕方だったので花はしぼんでます。

でも、もわーんと、ハスの花のにおいが立ちこめていました。
けっこう背が高いので、迫力があります。


 
そしてオニバス池。



巨大なオニバスの葉っぱは、そのとげとげもおもしろいですが、葉っぱが開ききる前のくしゃっとした感じもおもしろいです。
この大きい葉っぱは、ミウラ折りのように、 たたまれた状態から広がっていくのだそうです。


まだ開ききる前の葉っぱと、左の突起は花のつぼみです。
オニバスの花は、とてもいい香りがするそうなのですが、夕方は閉じていてわかりませんでした。残念。訪れるのなら朝がおすすめです。



ビュー福島潟の受付に、オニバスの花が生けてありました。こちらも夕方でしぼんでいて残念!

夏休み、来館者の方がオニバスを観察できるように、葉っぱも置いてありました。



葉っぱの表面、近くで見ると、とげが。
恐竜のようです。

裏面は、こんな色です。
葉脈がぼこっと浮き上がっていてすごいです。

 葉脈は細かいとげがたくさん。


このオニバスの茎も実も食べられるそうで、むかしは食料として重宝されていたのだそうです。いまは絶滅危惧種なので手軽には食べられませんが、福島潟の潟来亭や、福島潟のイベントで、たまーに食べられる機会があるそうです。

食べてみたい!