2015年8月21日金曜日

福島潟フィールドワーク&版画ワークショップの様子

7月29日に新潟市北区のビュー福島潟で開催していた「福島潟のいきものスケッチ展」のワークショップのご報告です。

『夏休み自由研究 フィールドワーク&手作り版画体験ワークショップ』ということで、午前中は福島潟をレンジャーさんと一緒にあれこれ見てまわるフィールドワーク、午後は手作り版画を体験していただきました。

まずは、レンジャーさんのお話を聞きながら 、みんなで福島潟の植物やいきものをいろいろ見てまわります。

 ビュー福島潟の建物裏のちいさな水辺エリア。せまいスペースにいろいろな植物がいて、距離も近いので観察しやすいです。オニバスもありました。

ちいさくてかわいいガガブタのお花も!福島潟のいきもの手ぬぐいにも登場します。

これはコウホネの花。

福島潟の冬といえばオオヒシクイ。オオヒシクイの名前の由来であるヒシです。オオヒシクイはヒシを食べるので、オオヒシクイと呼ばれています。

ヒシの実をつかった料理は、ビュー福島潟のカフェでたまに食べることができます。
冬、オオヒシクイの貴重な食料であるヒシの根っこは、そのままかじると葉が黒くなるそうです。副館長の松木さんは、以前、生の根っこをかじって食べたという話をききました。笑 もちろん人にはおすすめできない話なのですが、どうやら植物の研究をしている人は、いろいろ、普通は食べないような変なものを食べるそうです。


 これはヒシモドキ。とてもかわいい花が咲きます。あまり見られない、めずらしい植物の一つなんです。これも福島潟のいきものてぬぐいに登場します。


ちいさな葉っぱ。私の手の3分の1くらい。これ、じつはトゲトゲ巨大なオニバスの幼葉なのだそうです。 間違っていたらすみません!

四葉のクローバーのようなのは、デンジソウ。とてもかわいいです。これもてぬぐいに登場します。

今度は木を観察中。

鳥の巣が。雑な作りの巣です。

カマキリも。

虫こぶができた葉っぱ。

桑の葉。


普段ぜったいやらないですけど、わたしも抜け殻のブローチつけてみました。

トンボがなぜかはなれない。

トンボもじっくり観察させていただきました。虫はさわると羽とかとれそうでこわい!

 またしても、なぜかバッタがはなれない。

ぱっと見て、いきなり四葉のクローバーを見つけた方も!デンジソウではありません。

版画の材料に、いろいろおすそ分けもらいました。

ビュー福島潟の工作室にもどって、みんなで休憩タイム。3階のカフェから飲み物の配達が。そして、ねっとわーく福島潟の方が、家でつくっているおおきなスイカを差し入れしてくださいました。すごく甘かったです。 お菓子もいろいろあって、幸せな時間でした。


午後は版画のワークショップ。シルクスクリーンを手作りで楽しもう、という内容でして、身近な材料でシルクスクリーンをつくりました。ストッキングと、段ボールでつくります。

ブロッキング方式で、採取してきた葉っぱをコラージュします。 実演中。


 恐竜みたいにも見えるといわれました。


ストッキングに木工ボンドで絵を描くパターンもやりました。



 福島潟のいきものの形を、みんないろいろにして作っていました。
夏のいい思い出になりました。ありがとうございました。


おまけ。
この日、福島潟でキャンプしていたドイツ人のマーティンさん。
福島潟のスタッフの山下さんは、語学が堪能なのでいろいろ話をしていました。
自転車で世界を旅していて、北海道、東京とまわってきたそうです。

福島潟にやってくる鳥たちも、南はインドのほうや北はロシア、いろんなところからやってきます。

旅をしながら生きるいきもの。
じっと根っこを張ってうごかないいきもの。

じっくり見つめると、心うごかされることがたくさんあります。