8/19(水)に、 新潟絵屋さんの作品展示をされていない「からっぽ」の日をつかって、企画イベントが開催されます。
私が案内人として行う、参加型のドーイングワーク。
早いもので来週となりました。
からっぽの画廊って、どんなイメージがありますか?
ふだん画廊に行くと、絵など作品ばかり見て、その後ろの壁自体はあまりみないかもしれません。
わたしは自分が展示をする際、いつも何気なく気になっていたのが壁面の「穴」。
「穴」というのは、作品を展示するときに壁に釘を打ったりして空いたもの。
特によく使われる位置あたりには穴などの痕跡がたくさん集まっていたりするんです。
自分の作品を搬入するとき、からっぽの空間に、点々と残る「穴」は、見ているとなんとも言えない気持ちになります。
絵屋さんは、古い町家をつかった画廊なので、壁面は土壁という、ギャラリーにしては珍しい素材です。
釘などで穴を打つと、その補修も難しいため、基本的には画廊では使われにくい素材ではないでしょうか。
絵屋さんの展示を見に行くと、いつも何気なく気になっていた、壁面の痕跡。古い家屋に刻々と刻まれて残っている作家たちによる「痕跡」は、じっくり見ると面白いです。
(中には、O氏による痕跡もあるとかないとか)
小さな点々は、離れてみると星空のようでもあります。
わたしがここ数年、なんとなくはじめた星を縫うのドローイングワークとつなげて、そんな画廊の壁の無数の点々(星たち)を、うつしとって、星座のように線でつないだりして、参加者の方に自由にドローイングを楽しんでもらう、ということをする運びになりました。
こんなかんじで、壁面の点(痕跡)をトレーシングペーパーで写し取り…
写し取った点をランダムに線でつないで、できあがった形。
意図せず、なにかの生き物のように見えたり。
これは絵屋さんの壁の点からできあがったものです。
普通に絵を描くのと違って、自分にとっていろいろな発見につながるドローイングワークとして、続けていました。
最近は点をランダムに打って、線を描くのではなく、衝動的にかなり無意識に近いところですこしずつ意識を入れたりして「形」をつくることもはじめました。
だいぶ形が浮かび上がってきたり、でもその距離感がすごく難しい。
今年の秋から、紙の印刷物をひさしぶりに作る予定なのですが、そのいくつかは、この手法で作っています。
なんだかなんの告知かよくわかりませんが、非常にわかりにくワークショップですが、体験していただきながら、いろいろとおもしろい発見につながったらいいな、とおもっています。
普段絵を描く方、描かない方、こども、おとな、関係なしに、どなたでもお気軽にご参加ください。
参加型ドローイングワーク
『空っぽの画廊の、星たちを縫う。』
案内人・松尾和夏
日時:2015年8月19日(水)14時〜16時
参加費:1500円
定員:15名
会場:新潟絵屋
住所:新潟市中央区上大川前通10番町1864
tel&fax:025-222-6888
お申し込み:新潟絵屋まで
webサイト:http://niigata-eya.jp
------
「星を縫う」ドローイングワークについて
紙の上に点を描き、なんとなく線でつないでいく、
自分の意図の内側と外側を行ったり来たりするように描くことが、