2016年2月12日金曜日

製作中:活版刷りのもの



工事中の家とアトリエですが、制作物もいろいろ、すこしずつ形になってきました。

これは、この春完成のアトリエのご案内。

手漉き和紙に活版刷り

左が楮をオニグルミの鉄媒染で染めたもの
右はオニグルミの灰媒染です







オニグルミ×灰媒染染め


再生紙に活版刷り


2016年5月アトリエスタート予定。
手刷りなので少しずつの配布になりそうです。



活版印刷×手漉き和紙のもの。



この春完成するアトリエでは、印刷の体験と、こちらにある絵のスケッチと、紙を選んでもらい、オーダーメイドで活版刷りするというやり方もはじめます。

既製品は各地のお取り扱い店にて販売をいたします。





山間の工房でつくられる「摘み草染めの楮和紙」
こちらは、山にあるクロモジという植物を使い、原料の楮を鉄媒染で染めたものです。
グレーの色味。


こちらはクロモジ ×灰媒染。
うすいピンク色に染まります。
同じ植物でも、媒染がかわると発色が変わります。




こちらは水辺の工房でつくられる「葦和紙」



新潟の水辺に群生する葦をつかい、つくられた和紙。
独特の黄色で、ふわふわしたクッションのような紙。

印圧を調整しないと、活版印刷の凸版が 埋まりすぎて、フチの汚れまでついてしまいます。



そしてこちらは箱シリーズ。
梱包用で試作していた箱に、印刷してみました。



いろいろな大きさの箱が作れます。


  

 
ハガキ、箱、ほかにもいろんな試作できました。
またあらためてご紹介します。



家とアトリエができるまで。その4


解体と地鎮祭がおわると、基礎工事、そして上棟式です。
足場が組まれた日。

 
 


冬なので日の入りが早く、この日は100%完成しませんでしたが、屋根に上がって棟梁さんがお酒をまいていました。

 


上にあがるのは危険なので、撮影はオガスタの現場監督、波潟さんです。


数日後には屋根もだいぶ出来ていました。



年が明けて雪も積もる真冬のころ。
みやびの足跡。

 
はじめてのそり遊び。


ただいま、床や壁、電気の配線など、打ち合わせをしています。


わたしのアトリエ部分の設備やら、仕上げやら、いろいろウロウロしてしまって、スタッフのみなさんにご苦労をかけっぱなしです。苦笑

とくに今、シルクスクリーンで使う暗室にもできる流しのコーナーのことで、悩み中です。本当に難しいです。。。


アトリエの家具については建具と同様、古道具のハチミツさんに、これまたいろいろお世話になっています。


古い時計を電池式にしてもらったり、


古いパーツを組み合わせて照明をつくってもらったり、


作業台や活版印刷機の印刷台、菊判まで入る用紙棚など、いろいろ古いものをつかって作っていただいています。

欲しいものは切りがない。

あとアトリエの内装はDIYで仕上げる予定だったところを、ぜったい失敗しそうなので、その道のプロ、ハチミツのおじさんに手伝っていただくことになりました。
アトリエは、ちょっと薄暗い感じがやっぱり落ち着くなぁというのと、古い家具とあう質感、どんなふうになるのか楽しみです。


ほんとにもう、むちゃくちゃなお願いにもかかわらず、根気よくやさしく対応してくださるオーガニックスタジオ新潟のみなさん、そして大工さんに、もはや頭があがりません。。。


そしてナナカマドの陶芸家ななさんが、完成した陶器の手洗い鉢を届けてくださいました◎
以前にも書いた、オーダーメイドの手洗いの鉢です。
ばっちり、お願いした形になっていました。すごい…!

設置したらどんなふうになるか楽しみです。


完成は4月予定。
いよいよ山場です。

家とアトリエができるまで。その3

 
秋のおわるころ。

家の工事が始まって、 一番最初の山場は、飼い犬のみやびの居場所作りでした。

工事中は、向かいにある夫の実家に居候させてもらっているのですが、合計、大人5人と子供1人、猫一匹と犬一匹のにぎやか家族。

猫のみけちゃんが、17歳という、かなりのご高齢で、体調も不安定&こわがりなので、我が家のみやび(犬)は半屋外のインナーテラスにて生活することになりました。

寂しがりやのみやびにとって、これはかなりつらいことで、本当につらそうでした。
怪我をするほど大騒ぎ。

みやびがもともといた施設のスタッフさんにも何度も相談したり、家族みんなで本当に悩みました。

このころはこんな風に記事にするのも考えられないほどつらかったです。。。


最初の頃は、毎日のように工事中の現場を見に行って確認するみやび。


基礎ができている!


ここから動きたくないよー、言っています。胸にきます。

  
いつもお気に入りの隠れ場所へ行こうとするみやび。
このころは本当にみやびが気の毒でしたが、なんとかいまは落ち着いてくれました。。。

工事は、犬にとっては迷惑でしかない話。
申し訳ないけど、前よりいい家にするからね、と自分に言い聞かせています。

二歳の息子は、たくさんの人がいる今の暮しが楽しそうで、逆に新居に移ったら寂しがりそうです。
育児はとにかく手が多いとありがたいものだと、しみじみおもいます。

向かいとはいえ、新居での暮し、どうなるのかなぁと、楽しみだけど、不安もある、複雑なところです。

家とアトリエができるまで。その2

 春の完成にむけて、家とアトリエの工事が進んでいます。
工事がはじまったのに、なにも記事にしていなかったのですが、だいぶ出来上がってきました。


まずは解体前の元の我が家。
新潟に移り住んでから4年間、お世話になった家です。
リフォームと合わせて検討しましたが、建て替えることにしました。


 
10月。
とうとう解体がはじまりまりました。
ぐしゃーと壊される様子はさすがに胸が痛みました。。。


 

機械で壊す前、まずは人の手で壁やら瓦やら、木以外のものは取り除いていきます。
ものすごい勢いで家が分解されていく様子は圧巻でした。

 

外壁も人の手ではがされるんです。


放り出された木の山。
子供のいたずら防止バリケードとして作ったベニヤ板に描いた落書きが懐かしいなぁ。
そして切ない。。。

(解体中の写真はオーガニックスタジオ新潟のこうだいさん撮影のもの使わせていただきました)



たくさんの木材、捨てるのもったいない!ということで、家の柱や梁をいただきました。


夫の実家が薪ストーブなので、薪にして、この冬家族みんなでありがたく暖まらせてもらうことに。


廃材の木を使って、お義父さんが薪小屋もつくりました。
台風とか来たら飛んでいかないかな?とみんな心配もしつつ、素人なのに数日で、しっかりつくりあげるお義父さん。




2016年2月現在。
11月ごろは、この小屋に入りきらないくらいの量の木材も、もうすべて使い切ってしまいました。
薪ストーブの薪の消費量はおそるべしです。



いまは、工事中の新居の木の端材も薪に使わせていただいています。
木の種類によって燃え方も違うので、それもまたおもしろいです。




解体後の様子。
庭だけ残して嘘のようにきれいさっぱり無くなりました。


たくさんある庭石は移動も大変でした。
どの石を動かすのか、元坪庭のところで再確認中のオガスタこうだいさん。

 
変わり果てた姿の坪庭…。移動させて、またきれいに再構築しなくてはいけないのです。


アトリエ前の庭には、大きい岩がたくさんありました。工事をするには非常に邪魔とのことですが、気に入っているのでなるべく動かさないようにお願いしました。


玄関前のアプローチの大きい敷石も一枚移動することに。
もともとこの家を建てた方は、すごくこだわりがあって、つくった庭だったのだとおもいます。なるべくそれを残して建て替えをする予定です。


そして地鎮祭。
オガスタのみなさんも来られました。


家族みんなで工事の無事を祈りました。
長いのでとりあえずここまで。